「生成AI」ってなに?できることと活用方法を解説!

ChatGPTが登場以来、「大規模言語モデル」や「生成AI」というフレーズが一般的になりました。しかし、「便利そうだけど具体的に何ができるの?」「セキュリティの面で心配」といった疑問を持つ方も少なくないでしょうか。本記事では、生成AIの基本的な知識だけではなく、組織全体で生成AIを活用するポイントを解説します。生成AIの活用について、お悩みの方は参考にしてみてください。

そもそも生成AIって何?

生成AI(Generative AI)とは、名の通り、「生成」を行うAIで、テキスト、画像、音声、さらには動画など、多岐にわたる入出力に対応したものが存在します。

身近な例としては、ChatGPTのようなテキスト生成を思い浮かべる方も多いと思います。ChatGPTは大規模言語モデル(以下、LLM)と呼ばれるモデルです。「言語モデル」とはどういったものなのでしょうか。

言語モデルとは、一連の単語の並びがどの程度ありえそうかを確率で予測します。例えば、「ねずみ、が、チーズ、を、食べる」という単語の並びと「ねずみ、チーズ、を、食べる、が」という並びを比較すると、前者の「ねずみ、が、チーズ、を、食べる」がありえそうと予測します。単語の並びに対する確率を利用し、与えられた文章に対して、続きの文を予測することもできます。

例えば、「昔々あるところに」という文章に対して、「おじいさんとおばあさんが」という文が続くであろうと予測することができます。

さらに、与える文章を工夫することで、複数のタスクに対応することが可能になりました。

このように、単語の並びを予測する能力をもつ言語モデルの、モデルの大きさや学習データ量を大規模に進化したのが、LLMでありその性能は飛躍的に向上しました。

そして、冒頭に戻りますが、「生成AI」は、テキスト生成だけでなく、画像、音声、動画などさまざまな出力形式のモデルが存在することが特徴の一つです。

生成AIの活用例は?

では、具体的にどのような業務に生成AIが活用できるのでしょうか。当社の親会社であるサイバーエージェントでは、以下のような業務で生成AIを活用している社員が多くいます。

・テキスト作成/校正(議事録作成やプレスリリースの校正など)
・情報収集/リサーチ
・プログラミング(GitHubCopilotの活用による作業の効率化など)
・ブレスト(ブレインストーミング)/アイデア出し
・画像/映像生成

このように業務に合わせて生成AIを活用することで、多くの社員が生成AIの活用により、業務効率化につながっていると実感しています。

生成AIを使いこなすための課題とは?

ここまで聞くと、生成AIは非常に便利ですが、使いこなすためには以下のような課題があります。

① プロンプト技術の習得
実際に生成AIを使ってみたいと思っても、どのように指示を出せば良いかわからず、使うのを諦めてしまった経験がある方もいるでしょう。生成AIの出力品質は「指示の与え方」に大きく依存します。このプロンプトの書き方を習得することは難しく、そのために生成AIの活用が遠のいてしまうケースもあります。

② 生成AIを活用する上でのリスク
ChatGPTの登場以来、生成AIに関連する情報漏洩の事件を見聞きした方も多いのではないでしょうか。生成AIを活用する上で、次のようなリスクを理解しておく必要があります。

②-1:情報漏洩のリスク
既に多くの生成AIソリューションが存在しますが、それぞれ細かなルールがあります。これらのルールを理解せずに活用すると、自分が入力した情報が第三者に見られる可能性があります。これにより、会社の機密情報が漏洩し、大きな問題を引き起こすこともあります。

参考
[1] Samsung、ChatGPTの社内利用で3件の機密漏洩. PC Watch. 2023-04-04, https://pc.watch.impress.co.jp/docs/news/yajiuma/1490904.html, (参照 2024-06-05) .

②-2:著作権侵害のリスク
生成AIを活用して生成したコンテンツが、意図せずに第三者の著作物と類似してしまうというケースもあります。特に、画像生成において、人物やキャラクターを生成する際に、肖像権を侵害しないように注意が必要です。

参考
[2] 偽ウルトラマンに賠償命令 中国で生成AI著作権侵害. 日本経済新聞. 2024-04-16, https://www.nikkei.com/article/DGXZQOUF160HH0W4A410C2000000/, (参照 2024-06-05) .

[3] ドレイク怒る!AI生成「フェイク曲」ヒットの衝撃. 東洋経済ONLINE. 2023-05-14, https://toyokeizai.net/articles/-/672255, (参照 2024-06-05) .

②-3:ハルシネーションのリスク
冒頭でもご紹介した通り、生成AIは与えられた指示に基づき、生成を行います。そのため、「あたかも正確であるかのような」情報を生成する可能性があり、これをハルシネーションと呼びます。このリスクを正しく理解して活用していくことが非常に重要です。特に、対外向けに生成AIが搭載された機能を提供する場合、利用者がリスクを理解せず活用をする可能性が高いため、大きな損失に繋がるケースがあります。

参考
[4]AIチャットボットが”勝手”に割引を約束してトラブルに…返金を求めた裁判の結果. Yahoo!ニュース. 2024-03-06, https://news.yahoo.co.jp/articles/7251adcc317037b877ad04653b282b85ba4c3f5b, (参照 2024-06-06).

組織全体で生成AIを活用するためのポイントとは?

生成AIの活用にはリスクが存在しますが、今から生成AIを活用することで業務効率化が実現されます。生成AIを活用することによる業務効率化は今後の事業成長においても重要です。
では、これらの障壁を乗り越えて活用するためにはどうしたらよいのでしょうか。サイバーエージェントでの取り組みをもとに解説します。

① 全社員の生成AIに関する知識の向上と統一化
サイバーエージェントでは、組織全体で生成AIを使いこなすため、全社員を対象に「生成AI徹底理解リスキリング」を行い、全社員の99.6%にあたる6,300名が受講しました。本講座では、生成AIの基本的な知識から、使う上でのリスク等を学習できます。
生成AIについて、個々に学ぶとなると、多くの本やウェビナーから最適で正確な情報を選び出すのに膨大な時間がかかります。さらに、各人の知識がバラバラになりうる可能性もあります。しかし、全員が同じものを受講することで、組織全体で生成AIについて共通の理解を持つことが可能になります。

② 生成AI活用の組織全体での方針の明確化
サイバーエージェントでは、「生成AIガイドライン」を作成し、「最低限の生成AI活用におけるルール」を定めました。細かなルールは各部署などにより設けているケースもありますが、これにより「何をどこまで活用していいのか。」を明確にしています。

サイバーエージェントでの生成AI活用に関する取り組みに関するセミナーも実施しております!是非ご興味をお持ちの方はオンラインですのでお気軽のご参加ください。

まとめ

生成AIは便利な一方で、組織全体での活用には多くの課題が存在します。そのため、紹介したポイントを考慮しつつ、生成AIの活用を推進することが重要です。しかし、これらのポイントを自社で実行するためには、生成AIに詳しい専門家が社内にいる必要であり、その専門家がいても、組織全体で活用の波を普及することは困難です。

そこで、当社では、これまでのサイバーエージェントでの実績に基づき、「生成AIリスキリング」や企業の業務課題に合わせた生成AIソリューションの提案から開発、そして運用支援まで行う「生成AI業務改革支援」を含んだ「AIシフトサービス」を外部に向けて提供しております。

AIに任せられる業務はAIに任せることで、人間にしかできないことに集中し、業務改善により今までと同じ時間で、より大きな成果を創出を目指し、まずは生成AIについて正しく理解し、まずは使ってみるところからはじめていきましょう。
生成AIを活用したいけどどうすればいいかわからない、生成AIの活用促進を頼まれているけどどうすればいいかわからない、などのお悩みをお持ちの方、お気軽にご相談くださいませ。企業様のフェーズに合わせて最適なサポートをいたします。

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