こんにちは、AIチームの友松です。
今回はTableauで使えるURLアクションという機能を使ってユーザの選択に連動した画面遷移について紹介したいと思います。
URLアクションとはダッシュボード内で使えるアクションの一つです。ダッシュボードのアクションについて以前以下の記事で紹介しました。
アクションについて端的に言うと、特定のビューの特定の項目を選択するとそれに連動して他のビューのフィルターも変更するという機能になります。Tableauのダッシュボード機能を引き上げ、分析を効率化するための重要な機能となっています。
今回紹介するURLアクションは選択した項目に連動してWebページの遷移を行うものです。
1. URLアクションの設定方法
1.1 ワークシートの設定
今回はTableauでデフォルトで用意されているサンプルスーパーストアのデータセットを用いて可視化を進めていきます。
まずは、ワークシートの設定を行います。
データペインに表示されている都道府県をダブルクリックすると、列に経度(生成), 行に緯度(生成), マークの箇所に国/地域と都道府県が自動で設定されます。
マークのタイプをマップに設定すると以下のような画面になります。
(山梨県や高知県はサンプルスーパーストア上にデータが無いため欠損値扱いとなります)
1.2 ダッシュボードの設定
次にダッシュボードの作成を行います。
まずは先程作成した都道府県のシートを配置し、その横にWebページのオブジェクトを配置し、URLは空で設定します。
次にダッシュボード -> アクションを選択し以下画面が出てきます。
アクションの追加のドロップダウンを選択し、URLに移動を選択します。
- ソースシート: 都道府県シート
- アクションの実行対象: 選択
- URLターゲット: Webページオブジェクトが存在しない場合の新しいタブ
- URL: https://www.google.com/search?q=<サンプル - スーパーストア.都道府県>
上記のようにURLにパラメータを埋め込むことができ、ソースシートで選択した内容を加味して、そのWebページを表示することができます。
今回の場合、Google検索で選択した都道府県の検索結果のページが表示するようなURLアクションを実装します。
1.3 URLアクションを設定したダッシュボードの画面キャプチャ
設定したURLアクションによって、都道府県シートの各都道府県を選択するとそれに対応したWebページが表示されます。
今回はデータの準備をしなくていいようにサンプルスーパーストアのデータソースを元に可視化を行いました。より具体的なユースケースとして、以下のような利用方法が考えられます。
- 広告データの分析用途で各広告のKPIを可視化し、対応するクリエイティブのURLをフィールドとして用意しておき、クリックするとTableau上にどんなクリエイティブだったかを画像で表示する。
- ログを可視化する際にIDを埋め込んでおき、IDに連動したWebページを表示する
- 特定のキーワードを拾ってWikipediaやGoogle検索の結果を表示する
- ...
2. おわりに
今回はTableauのダッシュボードアクションの一つであるURLアクションについて紹介しました。使い方によっては画像を表示したり連動したURLを表示したり分析が捗る機能になるのでぜひ使いこなしてください
3. 参考
- https://help.tableau.com/current/pro/desktop/ja-jp/actions_url.htm